アナと世界の終わり【ネタバレ注意】

見ました🧟‍♂️

※以下ネタバレします。うろ覚え箇所あり。全て個人の感想です。

アナと世界の終わり

2017年/アメリカ・イギリス合作

詳しくは公式サイトを→http://anaseka-movie.jp/

季節はクリスマス。学校へ向かう車の中で主人公アナは幼馴染みジョンが内緒で進めていた進学前の海外旅行の計画について口を滑らせたため、父トニーと喧嘩をしてしまいます。

学校ではステフ(おそらくトランスジェンダー？)が学校を牛耳りたいサヴェージ先生により、HPに載せたい記事についてダメ出しを受けていました。

ーーここでアナ、ジョン、ステフが「ここから脱出したい、変わりたい！」みたいな歌を歌うんだけど、これがまた良くて！三者三様の場所で歌ってるから画面が切り替わりつつ、ハーモニーが重なっていく感じがすごい好みでした！

映画『アナと世界の終わり』本編特別映像①熱唱ミュージカルシーンBREAK AWAY - YouTube

あとジョンがクリスマスのクソダサセーターを着てて、あ、これがかの有名な！って思いました笑

またあるシーンで「舌を入れるな！」ってサヴェージ先生が怒ってて、ツッコむとこそこかよ、もしかして文化の違いか⁉︎などと思うなどしました。

今夜は学校でクリスマスのショーが開かれます。アナがステージに向かうと友達のリサが衣装の準備をしていました。ショーで歌を歌うのです。

ところ変わって食堂。そこには幼馴染ジョンと友達のリサ。リサの恋人で動画を撮るのが好きだけどなかなか周りに認められないクリスがいました。そしてアナに視線を送るイキリ集団のボス的存在いじめっ子のニック。

アナ達の座っているテーブルにステフがやってきて、クリスに今日動画を取ってほしいと依頼します。動画ならサヴェージ先生に何も言わせないとする魂胆でした。リサが歌う前にはショーに行くと約束して、クリスは引き受けます。

ジョンの言葉にアナが「あなたには無理よ」みたいなことを言ったのがきっかけで次の曲が始まります。

映画『アナと世界の終わり』Hollywood Ending＜リリックビデオ＞ - YouTube

ーーあなたも歌うんかい！！と思うぐらい、いろんな人がいろんなところから歌に入っていってみんなでダンスするの迫力がありました！最後チャイムが鳴って、みんなでバタバタ出ていくのすごく面白い🤣

このあたりで気がついたんだけど、女子の制服がパンツとスカート選べることにびっくりした！イギリスでは普通のことなのかもしれないけど、日本ではまだまだ選べる学校が少ないからね。

アナがアルバイトしている最中で、サヴェージ先生肝いりのクリスマスショーが始まりました。アナの学校で働いているトニーも裏方として見守る中、ペンギンの着ぐるみダンスが始まりますが、先生はお気に召さない様子。そしてリサの歌が始まりますが、なかなかにセクシーな内容と、いい身体をした上半身裸で半ズボンの男子生徒たちが出てきたため、先生ブチ切れ。叱責しようと席を立ちます。リサは歌いながらクリスを探すのですが、なぜかまだ来ていませんでした。

憤慨しながら廊下を歩くサヴェージ先生。すると外から思い切りドアを叩く音がします。何度か声をかけてもやめないため、開けてみると誰もいませんでした。その時先生は気づきませんでしたが、ドアには血がべったり付いていました。

アルバイトを終え、同じバイト先のジョンと帰宅するアナ。朝の喧嘩のことをまだ気に病んでいましたが、ジョンと話すことで少し元気を取り戻しました。

翌日、歌いながら朝の準備をするアナですが、トニーが戻っていないことに気づかずに家を出ます。イヤホンをして歌い踊りながら登校するアナの後ろでは、市民がゾンビに襲われまくっている地獄絵図です。

ゾンビとミュージカルが禁断の出会い…映画『アナと世界の終わり』本編映像 - YouTube

ーーここ！ここ！最高of最高に面白かった！！たぶんそういう意図で作ったんだと思うだけど、コントかよ⁉︎って思いましたww後ろで住人がキャーキャー騒いで逃げ惑っているのに、まーーーーーったく気づかず素晴らしい歌と踊りを繰り出すアナ、本当に面白かったwwたぶん大体の人が、「アナー！後ろ、後ろ！！」って言いたくなると思う👍

これもまたゾンビと遭遇しなかった(墓場の中とか通ってるのに！)ジョンと公園で落ち合うアナ。そこへ雪だるまの着ぐるみを着た人が近づいてきて、2人のそばで倒れました。アナは声を掛け駆け寄りますが、顔を上げたそれが人ではないことを悟るやいなや、瞬時にバッグでぶん殴ります。しかも真顔で。それでも襲ってるのでシーソーで撃退しますが、首だけになってもまだ動いています。ジョンはゾンビだと主張しますが、信じないアナ。

ーーここのシーンも結構好き☺️ゾンビが顔を上げた瞬間真顔でぶん殴ったタイミングがすごいツボでした。逃げてシーソーのそばに隠れるのかと思いきや、そのまま武器に使うし、今後の展開においてもアナとステフはクレバーな戦い方をするなと思いました。あとゾンビの首が素晴らしかった✨

とりあえずバイト先に避難してきたアナとジョン。そこにはステフとクリスがいました。彼らもゾンビから逃げ、たまたま裏口が開いてたここに避難してきたのでした。携帯も繋がらず途方にくれる4人でしたが、歌で気持ちを切り替えます。

ーー「スマホでじゃなく、血の通った人間と話したい」って言う感じの歌詞なんだけど、心の奥から歌っているように見えて、こちらの心にも響いてきます。

その頃学校では帰れなくなった人々が混乱して時を過ごしていました。トニーとリサ、そしてクリスのおばあさんもいます。サヴェージ先生が皆を軍隊が来てくれるから学校から出ないよう説得していました。おばあさんは心臓が悪く、リサはそのことも気がかりでした。

一時の安全を謳歌するアナ達でしたが、トイレの中でバイト先のオーナーもゾンビになってるのが発見され、また壁を突き破って数人のゾンビが侵入し、襲いかかってきました。なんとか撃退しますが、この状況にトニーとリサのことが気になり、学校に向かう決意をします。

バイト先にあったビニールプールを被って外に出る4人。街はもうゾンビでいっぱいなのです。するとビニールプールをひっくり返そうとするゾンビが。抵抗しますが、とうとうひっくり返されてしまいました。しかしそこにいたのはなんとニックでした。ニックは4人を揶揄いながらも仲間たちと周りのゾンビたちをボコボコにします。歌いながら。

ーーそういえばミュージカルって登場人物ほぼ全て歌うね。最近見てなかったから忘れてた。普段はマジいじめっ子だけど、こうゆう時にガンガン突っ込んで行ってくれるの頼り甲斐があっていいなと思いました。普段の行いはとても褒められたもんじゃないけど。歌い終わってポーズ決めてるのに、アナ達がスルーしていくの面白かった🤣

そしてこの世界は現実と同じ世界線らしい。某有名人もゾンビになっちゃったそうです。

ニック達に案内され、学校への近道にクリスマスツリー屋(！)を通ることになった一行。中は暗いしツリーだらけで入り組んでいるため、迷いますが意を決して進みます。しかしやはり中にもゾンビがおり、ニックの友達が噛み付かれてしまいます。辛く思いながらも彼らを残して進むアナ達。

ようやく出れたところでジョンも噛まれてしまいます。おそらくアナを元気づけるために楽しい話をしていた最中でした。噛まれたジョンは身体を張ってアナを守り、ゾンビ達に食べられてしまいます。

このことで覚醒したアナ。ゾンビ達を今までにない勢いでぶちのめし始め、一行は学校に急ぎます。

学校ではなかなか来ない軍隊に痺れを切らし、避難しようとする人たち。でもサヴェージ先生は学校にいれば安全だと止めようとします。しかし周囲は聞く耳を持たず、準備を始めようとしています。「ここは私の学校だ」サヴェージ先生は呟きます。

ようやく学校に着いたアナ達。入ると、サヴェージ先生が、優雅にクリスマスディナーを食べていました。アナはみんなはどこにいるのかと聞きます。案内された部屋に行くと、すでにゾンビ化した人々が。そしてあろうことかサヴェージ先生は音を立ててアナ達を襲わせようとするのです。今まで蔑ろにされがちだったサヴェージ先生。その思いがこの状況で狂気に変わったのです。先生がわざとゾンビを学校内に入れていたのでした。

なんとか逃げ切り、ステフは避難のための車の鍵を取りに行き、アナは父親を探すために分かれて進みました。

ステフとクリスはゾンビ達から隠れていたリサとおばあさんを見つけますが、心臓の弱いおばあさんはすでに亡くなっていました。

ーーここで涙を拭うステフがすごい印象に残ってる。今まで結構気丈に振る舞ってるんだけど、やっぱり心優しい子なんだなぁと。

ステフ達は鍵があるサヴェージ先生の部屋に辿り着きますが、そこにもゾンビが。慎重に部屋の中を進み、別室に入って鍵を探すステフですが、大きい音を立ててしまい、ゾンビに気づかれしまいました。

クリスとリサは部屋にあったテレビから動画を流すことでなんとかステフが別室から出てくる前に気を引くことに成功しましたが、彼らも部屋の中に入ってしまったため、出なくてはなりません。慎重に出ようとする2人でしたが、途中でスマホのバッテリーが切れ、ゾンビ達の注目が2人に移ってしまいました。抵抗しますが、とうとう噛まれてしまった2人。

クリスはそっと手を振ってステフに別れを告げます。躊躇いながらも部屋を立ち去っていくステフ。残された2人は抱き合いながらその時を待つのでした。

ーーここー！！クリスが「バイバイ」って感じでステフに手を振るシーンが本当に切なかった、泣いたよ！泣いたよね！こういう映画においてやっぱりカップルって犠牲になるのね…😢せっかく再会できたのに…。2人ともいい子だったのに…。

アナは父トニーを探しているところで、ニックがゾンビに噛まれた彼の父親を、 本人の願いで殺したことを聞きます。

やっとステージで父親を見つけたアナですが、サヴェージ先生によって拘束されていました。そしてステージの下にはゾンビが群がっていました。

ゾンビをなぎ倒してステージに上がるアナ。

サヴェージ先生も倒して、トニーを助けたかと思いましたが、戦っている最中に彼もすでにゾンビに噛まれていたのでした。

泣き叫びその場を離れないアナにトニーは逃げるように言い、最期の挨拶を交わした後、アナはニックに連れられるようにしてその場を去るのでした。

ーーゾンビに噛まれてしまったトニーにアナがチラッと「殺した方が…」って言いかけた時にニックが「だめだ！」って言ってたような気がするんだよなー🤔記憶違いだったら申し訳ないけど、そうだと考えるとエモいな…。

学校を脱出したアナとニックですが、外には大量のゾンビ。しかしアナは強く「命がある限り希望は捨てない」と歌い上げます。

ーー確か歌ってるあたりでその後のジョン達の様子が映し出されるんだけど、リサとクリスがゾンビになっても手を触れ合わせてて、ぶわっ🥺てなるなどしました。言葉では上手く言い表せない感情。

ゾンビに周りを囲まれて万事休すという時に、ステフが運転する車が滑り込んできました。

アナとニックを乗せ、ゾンビの中を飛び出す車。ステフはアナに「どこへ行く？」と尋ねますが、アナは答えません。行く先がわからないまま車は走り去っていくのでした。

総評

とにかく歌が良かった‼️個人的には「グレイテスト・ショーマン」に匹敵するレベル！(余談ですが、「グレイテスト・ショーマン」を見たとき一番始めの歌で感動して泣きました😢)歌だけ聴くと純粋にハイスクール青春ミュージカル。ゾンビとかあまり関係なくて、明るい曲もあるし、学生の時期に一番悩むであろう「これから」とか「人との関わり」についての心に響いてくる曲もある。あーそんな風に考えてた時もあったなぁと思ったり、あるいは今ももがいているのかもしれない、そんな風に思いました。役者陣も音楽を勉強したり舞台経験豊富な方々で良い声してるんだわ〜😇

この映画の基となった短編映画を監督したのは、ライアン・ゴズリングにシリアルを食べさせる動画を作った方らしい。その動画、以前見てとても面白かった覚えがあるな🤔

この映画のゾンビは噛み付くと感染して、ゆっくりしか動けなくて、音に反応して、頭(というか脳)をぶん殴って倒すタイプでした。

ニックが最後まで残ると思わなかったな〜😳確かに勇敢だし好戦的で頼りになるとは思うけど、嫌がらせ野郎だからな😠

ジョンはすごく優しいんだけどあまり活躍できてなかったな😅

前半のコミカルなシーンとは裏腹に後半はどんどんシリアスになっていって、個人的にはあまり希望があるラストには思えなくて。でもアナが「生きていれば希望はある」と歌っているのだから、そういう未来になればいいなと願わずにはいられませんでした。

ただ最後の最後のシーンは本当に許されない…許されないぞ😡笑

テイストとしては「新感染」に似てるかなとも思いました。

ストーリーに関係ないけど公式サイトの言葉の選び方が好き…「嫌がらせが止まらない」とか「サヴェージ先生の怒り、大・爆・発！」とか🤣

笑いあり涙ありでストーリーもまとまってて、歌もとても良かったので、見て良かったなと思った映画でした❣️

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